学生メッセージFIT Dream Magazine

味覚を操作!? ARでそうめんがラーメンに

中野 萌士さん・津田 英知さん

情報システム工学科 研究課外活動

味覚を操作!?ARでそうめんがラーメンに FIT力「『人』を伸ばす!福工大」2016年第2回

「ただラーメンが食べたかった」ユーモア溢れる研究がサイエンス・インカレで驚きの入賞!

工業高校出身で専門知識が豊富な先輩の中野さんと、 普通科出身で研究・実験初心者の後輩・津田さん。 対照的な2人が試行錯誤して取り組んだ ARを使った仮想現実の研究が、 「サイエンス・インカレ」で高評価を獲得! 研究のおもしろさと苦労など ワクワクする2人の話を聞いてみました。

Profile

情報工学部 情報システム工学科
3年 中野萌士さん(福岡工業高校 出身)
2年 津田英知さん(中間高校 出身)

「一度決めたことは真面目に取り組む」という2年の津田さん(左)と、「後輩の面倒見が良い」という3年の中野さん(右)。互いを認め合い、試行錯誤しながら取り組んだ研究は、2人にとっても大きな自信につながっているようでした。

インタビュー動画>>

“実現できたらおもしろいかも?”2人が取り組んだARの世界。

どうしたらよりリアルに感じられるか、画像をクリアにしたり、麺もいろいろな物を試したりと、友人達にもモニターとして協力してもらい、試行錯誤を繰り返したそう。その結果、体験者の80%以上が、“味が変わった”という結果が出ました。

――お2人の出会いを教えてください。
中野:私は高校も工業高校で、ロボコンなどの活動も行っていたので、大学では、ぜひプログラミングに関する研究をしたいと思っていました。そこで1年の時に、文部科学省が主催する「サイエンス・インカレ」への出場を目標に学生が自主的に研究を行う「FITポケットラボ(※1)」へ参加して、活動を続けていました。2年になって、何かおもしろい研究題材がないかなと思っていた時に、1年の津田君が参加してきたんです。
津田:私は普通科高校の出身だったので、専門的な知識が全くなくて。パソコンさえろくに扱えませんでした。でも、“何かモノを作る”ということには興味があって福工大へ進学したのですが、入学後は何かに積極的になることもなく、このままではダメだなと思っていました。そんな時に友人に誘われて「FITポケットラボ」に参加し、中野さんと知り合いました。

 

※FITポケットラボ:
低学年時からユニークな学術研究活動に専念できる情報工学部の学科横断的取組の1つ。参加者はやってみたい研究テーマを自分で設定し、先輩や教授のアドバイスを受けて1年間実験や研究を行える。文部科学省主催の「サイエンス・インカレ」に参加する学生も多く、2016年までの4年間でファイナリスト総数は24名。

 

――研究内容はどうやって決めたのですか?
中野:最初に津田君が仮想現実の世界に興味があると言ったんです。自分も少し興味があったし“じゃあ、やってみよう!”ということになりました。
津田:1年生だったし、わからないことだらけだったので「はい!やります!」と(笑)。全て一から教えていただく形ではじまりました。
中野:私はラーメンが大好物だったのですが、病気になりラーメンを食べることができなくなったんです。でもあの美味しさが忘れられない!どうにかしてラーメンをもう一度食べたい!という思いがずっとあって。ラーメンの映像を見ながら別のものを食べたらラーメンの味がするんじゃないか、と。そこで「バーチャルな世界の研究をやってみよう」ということになりました。
津田:中野さんは専門的な知識も多く、幅広い視点でものを見ることができる人なので、研究のアイデアを聞いて“おもしろそう!やってみたい!”とすぐに思えました。
実際の研究は、カメラを取り付けたヘッドマウントディスプレイを装着し、CGで再現したラーメンをARでそうめんにオーバーラップさせ、それを食べると味覚は変わるかを検証することにしました。そのため、まずはリアルなラーメンモデルを作り上げる所から始めました。

 

『味覚を操作!? ARでそうめんがラーメンに』インタビュー動画

試行錯誤した研究が「サイエンス・インカレ」で2つの賞を受賞!

――研究を進める中で大変だったことは何ですか?
中野:カメラが内蔵されたゴーグルをつけると、PCに読み込んだラーメンの画像が、自分の目線を撮影するカメラに読み込まれるのですが、これがなかなかうまくいかなくて。
津田:時間をかけて取り組んでも必ず成功するわけではないので、本当に心が折れそうになりました。
中野:実際に食べる麺も、最初はうどんとかでやってみたのですがちょっと違う。やはり、ラーメンに近い食感のものでなければ、脳が反応しないということがわかりました。それで一番近かったのは「そうめん」だったんです。
津田:最初は二人とも半信半疑で「変わるわけないだろ」と思っていたのですが、やってみたら自分たちが思っていた以上に「ラーメン」で興奮しましたね!

――「サイエンス・インカレ」での手応えはいかがでしたか?

中野:口頭発表とポスター発表に分かれるんですが、今回は口頭発表で挑戦し、多くの方が興味を持ってくださいました。発表後には実際に体験してもらう機会も設けました。
津田:みなさん、おもしろがってくれて質問などもたくさん頂きましたし、手応えを感じましたね。
中野:結果、「国立研究開発法人科学技術振興機構理事長賞」と「サイエンス・インカレ審査員奨励賞」の2つを受賞することができました。

 


全国から多くの学生が参加する中、2人の研究は大きな2つの賞を受賞する結果となりました。


サイエンス・インカレで優秀な成績を収めた学生には、サイエンス・インカレ・コンソーシアムなどからの支援によりアメリカへの派遣というプレゼントが。 2人は9月に、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学を訪れ講義を聴いたりと、貴重な体験をしてきたそうです。  アメリカ視察の詳細はこちら>>

 

――この研究で身についたと実感できることは何ですか?

中野:自分のやりたい研究を自由にさせていただいたし、先生方もサポートしてくださったので、いろいろな経験ができたと思っています。それに、ポケットラボは学生主体ですので、積極性や段取り力などは身についたと実感しています。
津田:高校時代の自分は無気力な方だったので、恩師にこの結果を伝えたところ、なんと号泣されてしまいました(笑)。この研究に夢中になれたことで、本気で取り組めば何でも実現できるんだという自信につながりましたし、何事も要領良く進める力がついたと思います。

中野さん・津田さんに関連する情報をチェック!

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※学生の学年、教員の職位表記はすべて取材時のものです。
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